星占いの歴史が知りたいな!

星占いの歴史は、西洋と東洋では大きく異なります。また、国によっては星占い自体が異教とされ、取り扱っていない国も存在しています。暦と共に発展してきた星占い。大まかな歴史をたどることで、人々がどのように星占いと接してきたのかを知ってみましょう。

占いは、そもそもいつ始まったものなのでしょうか。古代の人が星占いをただ、占いとして取り扱っていたのではなく、暦として扱ってきたという話はよく聞きますね。では、「予言や予測としての占い」はいつから始まったのでしょうか。そもそもその歴史を紐解くには、考え方というか、占いの面白さを理解するための世界観を知る必要があります。人が世界を知り、世界の物の形を捉える時の方法は、象徴という考え方や、類似のネットワークを知ることに喜びを見出し、理解していきます。形が似ていたり、期間が一致する事、タイミングが噛み合ったりするときに、無意識のうちに繋がりを見出します。類似しているものや、接しているものをネットワーク化して意味づけし、世界の解釈をします。似ている物は、同じ世界で、同じ力をもっている。これが、人間の原初的世界観の大前提になります。

この考え方は、星座占いにおいての、惑星と神様の役目について顕著に表れていると思います。月は、女性を表し、人の内面や表層意識には上がってこない、深層心理の部分に影響を表すものとされています。月と女性は似ている、月と女性は似ているので同じ力をもっているという思考ロジックは、まさに「象徴」の思考です。世界を似ている物どうしに分類し、この分類によって、世界の秩序をくみ取ったのです。少なくとも現代社会では単に似ているからというだけで、同じカテゴリに分類するのは、子供じみている。だが、類似に感動するのは変わらないのも事実。星占いは、人の心が潜在的に持っている類似の認識から発生しているわけです。極端に語ると、人間の心が世界を捉える方法そのものである、と言っているようなものなんですね。この考え方は、何も星占いだけではありません。手相占いや、色々な占いにも当てはまる認識です。

占いは吉兆、予兆、予言、未来を知る道具と考えると、古代バビロニアで誕生しました。占星術は天文学の発達に伴って誕生しています。そこからギリシア、エジプトにわたり、紀元前4世紀から紀元直後までのヘレニズム文化の中で発展していきました。その後、時代の流れと学問の発達と共に、発展や衰退などを繰り返し、バビロニアで生まれたのにも関わらず、西洋占星術と呼ばれています。世界的にはホロスコープ占星術という呼び方が一般的になっています。

星占いの歴史は、大まかな流れですが、そのような流れになっています。これが、シルクロードを渡り、私たちが住む地域、日本に伝承し、発達していくのはまた、違うお話になりますが、世界的に占星術や太陽暦が広まったのは、事実です。星占いがここまで、日本で浸透し、身近になるとはだれも思ってなかったかもしれません。日本自体が、なんでも受け入れる、なんでも改造し、みんなで楽しむ文化をもっている土壌故の発展なのかもしれませんが、世界的に星占いは流行しているわけではありませんので、そういう認識や考え方を持つことは大切になりますね。歴史を紐解くだけでも、考察できることなので、やっぱり星占いや成り立ちを追求するのは、たとえ浅く軽くでも面白いですね。