星占いのおもしろさ

星占いは、自分の星座が今日はどんな運勢だったかを知るだけでも、もちろん面白いですが、本当の面白さは一体なんでしょうか。本格的にホロスコープを作成できるようになり、身近な人まで占いをすることができるようになることでしょうか。それとも、ホロスコープを作成して、漫画や小説を書くことでしょうか。中には、キャラごとにホロスコープを作成して、緻密にストーリーを作り上げている作家さんもいます。ファンブックなどで公表している人もいますが、密かに組み立てている作家さんもいます。これらは占いを頼りにしているというよりは、占いの手法を使用して、性格やキャラつくりに役立てているという感じですね。占いを通して知ることは、よりよい人生をいかにして送るか、ということです。目的は人それぞれ変わってきて当然ですが、幸福になる事が目的であり、必須義務なのはうなずけませんか?

義務という表現方法をとったのは、人は誰でもみな幸福にならなければ、誰ひとり、真の幸福ではないということです。これは、人それぞれの哲学になりますし、信条の部分で差異は出るでしょう。国や育ち方が出るだけで、人の考え方は大きく変わります。ですが、永久的な真理といいましょうか。幸福を感じてる人が多ければ多いほど、人は幸せになることができます。自分だけがいいという考え方も存在しているでしょう。それもひとつの考え方なので、否定はしません。ですが、その考え方は最終的には身を滅ぼします。無人島で、自給自足で一人きりで生きていても同じことです。残念なことに、この地球上ではすべてが作用しあって生きている仕組みのようですから。

では、すでにその仕組みの上でなりたっているとして、仕組みを知るにはどうしていけばいいでしょう。科学的なアプローチがされたり、非科学的なアプローチもされたとことによって、今、築かれている技術と文化が形成されています。最近、今でもよく耳にするのは、物質文明から精神文明の切り替わりが来ているという、ちょっとオカルトめいた宣伝文句です。誰でも、一度は聞いたことがあると思います。ただ、この言葉の意味することは、けっしてオカルトの意味だけではありません。物質を使うのも、生かすのも殺すのも、結局のところ、人の思想であり、人の考えひとつで決まります。それが、集団と成しているかどうかの話なのです。思想や考え方といった、精神アプローチには、もちろんさまざまな学問が役に立つでしょう。古代から築いてきた英知の占いが、この一助にならないでしょうか。突き詰めて考えていくと、人とは何か、自分とは何か、そしてこれからの未来をどう生きるかという道しるべになります。考え一つで、探求できる占いは奥深く、醍醐味はそういった部分じゃないでしょうか。ゲーム的な意味で楽しむのも、もちろんよいですが、学問的に会得したり、歴史を紐解き、科学と共に発達してきた占いとの付き合い方を、古代の人がどのようにしてきたのかを参考にするのも面白いものですよ。