日本の星占いが盛んな理由はコレだ

日本で星占いが盛んな理由を考えたことがありますか?星占いが日本でこれだけ定着しているのは何故なんでしょうか?答えはやはり日本での星占いの歴史にそのカギがあるように思います。そもそも日本で有名な占いといえば、なんでしょうか。ことわざに明るい人ならば咄嗟に思いつく占いのことわざといえば、こんなのがありますね。「当たるも八卦、当たらぬも八卦」この言葉にある、八卦というのが日本で使われていた占いの名称です。ことわざの意味自体は、「占いは当たることもあれば、外れることもある」という意味です。ですが、このことわざには他にも意味があり、八卦という八割がた当たるという成功率が高い占いでも、外れることがあるという意味合いも含んでいるそうですよ。

話が少しずれましたが、日本でも暦や運勢を読むことに占いを使用されている歴史があります。それでも、今は古来の占いよりは、星占いがメジャーになっているのは何故なんでしょうか。考えられる理由として、親しみやすいというのがあげられるでしょう。星占いにつきものなのは、雑誌でいくと、読みやすい短文で掲載されて、読むきっかけになりやすいイラストも同時に掲載されています。12星座の星占いの短文は見事なものです。読みやすく構成されていて、なおかつ最近では星座を読んでいる人を女性と仮定しておき、男性の場合は・・・と両方の運勢を乗せる様になっています。雑誌に掲載されている占いは、工夫が満載ですね。

それもそのはず、星占いが日本で土着するようになったのは、雑誌掲載の力によるところが大きいのです。昭和40年代に発行された女性誌に星占いが掲載されるようになり、当然のように生活に染み渡った傾向があります。昭和30年代に起きた占いブームも下地になっているようですが、雑誌に継続的に掲載されるというのは、大きな力になります。また、星占いと西洋占星術は、少し違いがあります。そもそも西洋占星術はホロスコープという、天宮図を使用して運勢や未来などを読み取る技術です。一般に普及している星占いは、西洋占星術の中でも、移動が少ない太陽の位置だけを見て、占っているのです。その手軽さから、星占いは普及しているのですね。

日本最古のホロスコープは、平安時代1113年に作成されたものだといわれています。惑星の位置など、そのホロスコープの正確さは驚きに値するものだそうです。宿曜道として、中国・インドからわたってきた占星術は、鎌倉時代までは盛んでした。かの源氏物語の中にも、星座の話がちりばめられていると言われています。男女の話に、星座の話がちりばめられていると思うと、なんだかロマンチックに感じませんか?恋愛と星が何やらセットに考えられるようになっている文化の土壌には、星占いがひっそり息づいているせいなのかもしれませんね。ただ、その後正確な天体観測が必要になる為、鎌倉時代以降は星占いが衰退しました。今のような星占いの人気がでたのは、もっとずっと後になります。面白いですね。