月の満ち欠けと星占い

星占いでよく移動し、影響を与えているのが月の運行です。そして同時に月の満ち欠けも運勢や人の心理に影響を与えます。月の移動は頻繁に起こります。また月の象徴している意味は、心、感情、クセといった心の奥底に隠してある欲求や表層には出てこない、もっと深部の意味をあらわしているものです。伝統的な星占いの手法としては、男性のホロスコープで月の星座の位置や月に関することを見ると、その男性が伴侶に求める女性とはどんな女性なのかが、浮き彫りになってきます。そう考えられるほど、月は女性を表しています。

女性の生理や、ホルモンのバランスの変化も月の状態であらわされることがあります。これは、新月から満月への変化が30日前後の暦であらわされるのに起因しているためもありますが、人間の身体の中の成分は、ほぼ水を占めています。その水の変化と月の満ち欠けが関係していると考えられている場合もあるほどです。生理に関して、お月様が来たとか、そのような表現方法も存在していますが、決まった周期で来るため、その意味も込めてお月様と呼ばれている場合も多いですね。月の変化は、今では当然と受け止められ、科学的に観測されています。昔は、もっと観測ができなくて、月食や日食が不吉の前兆として扱われていたのは、よく聞く話ですね。その話を元に考えると、月は私たちの生活に大きな影響を与えてきました。

星占いの特別な時間と言われる、多くの人に共通して体験される節目があると考えられていますが、その代表的なタイミングが、新月がおこり、満月になり、また新月へと・・・という月の満ち欠けのサイクルです。古い時代には、世界のあちこちで、太陰暦が用いられました。月の満ち欠けのサイクルは、私たちに節目を与えてくれていたのです。新月は、物事の切り替わりやスタート、満月は物事が一つのピークを迎えて、次の準備段階に入るということを教えてくれています。星占いでも、そういう読みが必要になり、重要になっていきます。また、月の満ち欠けのサイクルは、物事には変化があり、また悩み事も変化していくものだという哲学を教えてくれます。そのため自分が自分が抱えている問題も、いずれは解決するものだということがわかってきます。そもそも、問題が解決しないと思ったり、壁にぶち当たるように感じるのは、閉塞感や物事の進展がない場合によく感じます。永久に解決されず、自分はずっと悩み続けるのかと考え出すと、悪循環の始まりです。

月の満ち欠けを実感したり、目の当たりにすることで、自分の問題も変化していることに気づくことができます。この気づきの部分は、とても大切で、その気づきにもっていくために、星占いの技術があるといっても過言ではありません。月の満ち欠けも星占いには、特別なものを示唆しているのです。
月の満ち欠けを調べ、星の運行をしらべていくと見えてくるものがあります。それが、あなたの問題の解決へと導いてくれる道しるべであるように、祈っていますよ